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世事
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せいじ
ふりがな文庫
“
世事
(
せいじ
)” の例文
世事
(
せいじ
)
紛紜
(
ふんうん
)
として慨嘆を長うす、人情浮薄にして日に推移す。知るやいなや十
有
(
ゆう
)
三年の後、
頑鈍
(
がんどん
)
依然として
独
(
ひと
)
り
癡
(
ち
)
を守るを。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
世事
(
せいじ
)
ようやく繁多なるに際し、政治家の一挙一動のために、併せて天下の学問を左右進退せんとするの勢なきに非ず。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
喜んだ。しかし
世事
(
せいじ
)
は
逆覩
(
げきと
)
すべからざるものである。柏軒先生は京都に客死して、わたくしの薦めた志村は僅に塩田と
倶
(
とも
)
に病牀に侍し、又後事を営んだに過ぎなかつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
世事
(
せいじ
)
測る可からずと
雖
(
いえど
)
も、
薙髪
(
ちはつ
)
して
宮
(
きゅう
)
を脱し、
堕涙
(
だるい
)
して舟に上るの時、いずくんぞ
茅店
(
ぼうてん
)
の茶後に
深仇
(
しんきゅう
)
の
冥土
(
めいど
)
に入るを談ずるの今日あるを思わんや。あゝ
亦
(
また
)
奇なりというべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今天下の士君子、もっぱら
世事
(
せいじ
)
に
鞅掌
(
おうしょう
)
し、
干城
(
かんじょう
)
の
業
(
わざ
)
を事とするも、あるいは止むをえざるに出ずるといえども、おのずからその所長所好なからざるをえず。
中元祝酒の記
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
しかし
世事
(
せいじ
)
の転変は
逆覩
(
げきと
)
すべからざるもので、五百は
本所
(
ほんじょ
)
で死ぬることを得なかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
今の
世事
(
せいじ
)
の成行を目撃せしめたらば、必ず大いに
驚駭
(
きょうがい
)
して、人倫の道も断絶したる暗黒世界なりとて、痛心することならんといえども、いかんせん、この
世態
(
せいたい
)
の変は、十五年以来
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“世事”の意味
《名詞》
世間一般のこと。俗事。
(出典:Wiktionary)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“世事”で始まる語句
世事慣
世事話
世事談