“堕涙”の読み方と例文
読み方割合
だるい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世事せいじ測る可からずといえども、薙髪ちはつしてきゅうを脱し、堕涙だるいして舟に上るの時、いずくんぞ茅店ぼうてんの茶後に深仇しんきゅう冥土めいどに入るを談ずるの今日あるを思わんや。あゝまた奇なりというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのその徳その才があるのでなければどうすることも出来ない乱世に生れ合せた人の、八十ごろのとしで唐松の実生を植えているところ、日のもとの歌には堕涙だるいの音が聞える。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)