“堕地獄”の読み方と例文
旧字:墮地獄
読み方割合
だじごく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あえて堕地獄だじごくの我身の苦患くげんたすかろうというのではない、ただひとえに蝶吉のためにしたのであったと、母親がその時の物語。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
堕地獄だじごくの苦に悩もうとまま! ……さあこう明かした上からは、肉親でもなければ姉妹でもない! 恋のかたき情慾の仇! ……ええにえなんどに追いやるより
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わしがまずお手本じゃ、隠れてすることならとがめぬが、人に見つかったが最後、女犯にょぼんという、堕地獄だじごくという、破戒僧という、あらゆるむちに追いまわされる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)