“清二”の読み方と例文
読み方割合
せいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田中舘たなかだて先生の肖像を頼む事に関して何かの用向きで、中村清二せいじ先生の御伴をして、谷中やなかの奥にその仮寓かぐうを尋ねて行った。それは多分初夏の頃であったかと思う。
中村彝氏の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しょうちゃん、かんにんしてね。ぼく、とんぼをったらあげるから。」と、清二せいじは、あやまりました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
清二せいじは、黄一郎の直ぐの弟だった。その下が、ゴム工場へ勤めている弦三げんぞうで今年が徴兵ちょうへい適齢てきれい。その下に、みどりと紅子べにこという姉妹があって、すえ素六そろくは、やっと十五歳の中学三年生だった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)