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清二
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せいじ
ふりがな文庫
“
清二
(
せいじ
)” の例文
田中舘
(
たなかだて
)
先生の肖像を頼む事に関して何かの用向きで、中村
清二
(
せいじ
)
先生の御伴をして、
谷中
(
やなか
)
の奥にその
仮寓
(
かぐう
)
を尋ねて行った。それは多分初夏の頃であったかと思う。
中村彝氏の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「
正
(
しょう
)
ちゃん、かんにんしてね。
僕
(
ぼく
)
、とんぼを
捕
(
と
)
ったらあげるから。」と、
清二
(
せいじ
)
は、あやまりました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
清二
(
せいじ
)
は、黄一郎の直ぐの弟だった。その下が、ゴム工場へ勤めている
弦三
(
げんぞう
)
で今年が
徴兵
(
ちょうへい
)
適齢
(
てきれい
)
。その下に、みどりと
紅子
(
べにこ
)
という姉妹があって、
末
(
すえ
)
の
素六
(
そろく
)
は、やっと十五歳の中学三年生だった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
弟の方にはしかもお前の友達の
小花
(
こはな
)
といふ色があるではないか、頼まれもせぬにおれから言ひ出し、今更ら理窟をいふではなけれど、
噂
(
うわさ
)
に聞けば小花と
清二
(
せいじ
)
とは、商売用で
荻江
(
おぎえ
)
の内へ往き始めし
比
(
ころ
)
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そのうちに
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れて、その
日
(
ひ
)
の
用事
(
ようじ
)
が
終
(
お
)
わると、
彼女
(
かのじょ
)
は、
自分
(
じぶん
)
のへやへ
入
(
はい
)
って、このあいだ、
弟
(
おとうと
)
の
清二
(
せいじ
)
からきた
手紙
(
てがみ
)
を
出
(
だ
)
してなつかしそうに、また
読
(
よ
)
み
返
(
かえ
)
していたのです。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「あたしゃ
清二
(
せいじ
)
の様子が、気になってしようがないのだよ」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
知
(
し
)
らない。
正
(
しょう
)
ちゃん、
道
(
みち
)
に
落
(
お
)
ちているのを
拾
(
ひろ
)
ったんだろう。」と、
清二
(
せいじ
)
が、
聞
(
き
)
きました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なあんだ、ボタンじゃないか。」と、
清二
(
せいじ
)
がつまらなそうに、いいました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
“清”で始まる語句
清
清々
清水
清浄
清冽
清楚
清潔
清元
清洲
清明