“荻江”の読み方と例文
読み方割合
おぎえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
染五郎そめごろう(後の幸四郎こうしろう)というような顔触れで、二番目は円朝えんちょう物の「荻江おぎえ一節ひとふし」と内定していたのであるが、それも余り思わしくないと云うので
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
斧四郎が、お喜代の三味しゃみで、小唄をうたうと、桂は、長州節を活溌かっぱつにどなった。露八も、幾つかの荻江おぎえを唄った。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あのころ、パリに遊びに来ていた豊沢大掾だいじょうがこれを聞いて、河東かとう荻江おぎえのウマ味だと、うがったことをいったが、歌うという芸道もここまでくると、もう東洋も西洋もない。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)