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荻江
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おぎえ
ふりがな文庫
“
荻江
(
おぎえ
)” の例文
染五郎
(
そめごろう
)
(後の
幸四郎
(
こうしろう
)
)というような顔触れで、二番目は
円朝
(
えんちょう
)
物の「
荻江
(
おぎえ
)
の
一節
(
ひとふし
)
」と内定していたのであるが、それも余り思わしくないと云うので
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
斧四郎が、お喜代の
三味
(
しゃみ
)
で、小唄をうたうと、桂は、長州節を
活溌
(
かっぱつ
)
にどなった。露八も、幾つかの
荻江
(
おぎえ
)
を唄った。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あのころ、パリに遊びに来ていた豊沢
大掾
(
だいじょう
)
がこれを聞いて、
河東
(
かとう
)
か
荻江
(
おぎえ
)
のウマ味だと、うがったことをいったが、歌うという芸道もここまでくると、もう東洋も西洋もない。
蝶の絵
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
暫しありて清二郎は湯にとて降りて
復
(
ま
)
た
来
(
きた
)
らず、雨は
夜
(
よ
)
の
間
(
ま
)
に
上
(
あが
)
りしその
翌日
(
あくるひ
)
の夕暮、
荻江
(
おぎえ
)
が家の窓の下に
風鈴
(
ふうりん
)
と共に
黙
(
だんまり
)
の小花、文子の口より今朝聞きし座敷の様子
訝
(
いぶか
)
しく
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
今も歌ふは
当初
(
そのむかし
)
露友
(
ろゆう
)
が
未亡人
(
ごけ
)
なる
荻江
(
おぎえ
)
のお幾が、かの朝倉での
行違
(
ゆきちがい
)
を、
老
(
おい
)
のすさびに
聯
(
つら
)
ねた一
節
(
ふし
)
、
三下
(
さんさが
)
り、雨の日を二度の迎に唯だ往き返り
那加屋好
(
なかやごのみ
)
の
濡浴衣
(
ぬれゆかた
)
慥
(
たし
)
か模様は
染違
(
そめちがえ
)
。
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
丸太小屋ではあるが、
筵
(
むしろ
)
の上へ、赤い蒲団だの、長火鉢だのが持ち込まれてあった。そこを帳場のようにして坐っているのは、
板新道
(
いたじんみち
)
以来ずっと健吉ひとりを守り通して来ている
荻江
(
おぎえ
)
のお里であった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
専業の
幇間
(
ほうかん
)
で、当時山城河岸の家へ出入していたものは、桜川善孝、
荻江
(
おぎえ
)
千代作、都千国、
菅野
(
すがの
)
のん子等である。千国は初の名が荻江露助、後に千中と云う。
玄冶店
(
げんやだな
)
に住んでいた。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
(ごしなん
荻江
(
おぎえ
)
さと)
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弟の方にはしかもお前の友達の
小花
(
こはな
)
といふ色があるではないか、頼まれもせぬにおれから言ひ出し、今更ら理窟をいふではなけれど、
噂
(
うわさ
)
に聞けば小花と
清二
(
せいじ
)
とは、商売用で
荻江
(
おぎえ
)
の内へ往き始めし
比
(
ころ
)
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
荻
漢検準1級
部首:⾋
10画
江
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
“荻江”で始まる語句
荻江節
荻江露友
荻江里八
荻江露八
荻江喜三郎