“三味”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さみ41.2%
しゃみ29.4%
しやみ20.6%
いと5.9%
じゃみ2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“三味”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この辺はあさひ町の遊廓が近いので、三味さみや太鼓の音もするが、よほど鈍く微かになって聞えるから、うるさくはない。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
つやつゝみのしらべ、三味さみ音色ねいろことかゝぬ塲處ばしよも、まつりは別物べつもの
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三味しゃみかせると、ぺこんぺこんとごまかし弾きをするばかり。面白くもないが、僕は酔ったまぎれに歌いもした。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
斧四郎が、お喜代の三味しゃみで、小唄をうたうと、桂は、長州節を活溌かっぱつにどなった。露八も、幾つかの荻江おぎえを唄った。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三味しやみは幾挺かおもしろいを合せて、障子に響いてびるやうに聞える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さりとてお寺の娘にひだづま、お釈迦しやか三味しやみひく世は知らず人の聞え少しははばかられて、田町たまちの通りに葉茶屋の店を奇麗にしつらへ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「竹久の大師匠の芸でございますもの。あたしの三味いとは、邪魔をするだけ——。」
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形 (新字新仮名) / 林不忘(著)
なに、それほどのことでもないが、若いころの源之助たんぼのたゆうそっくりないろは屋が、ふところ手の雪駄せったばき、花曇りの空の下をこうぶらりと押しだしたところ、これが芝居なら、さしずめ二つ三つ大向こうから声がかかろうというもので、いき三味いとがほしいような、何ともうれしいけしきである。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
松の内の町を流す女太夫の糸でもありましょうか、例のけだるい稽古三味じゃみの調子はずれでもなく、ばちえと申すほどな鋭いさばきとも違って、なんとなく心をなごまされる長閑のどかな三絃の音が、張りたての障子紙を透して、ちょうどいい程度の音階に聞えてきます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)