“しゃみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沙弥43.8%
三味43.8%
三味線3.1%
三弦3.1%
三絃3.1%
砂弥3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それを、老成の者が、この子、仏者の縁がふかいなど思いすごして、僧院の沙弥しゃみになされたら、成人の後、どう恨めしく思うやも知れぬ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三味しゃみかせると、ぺこんぺこんとごまかし弾きをするばかり。面白くもないが、僕は酔ったまぎれに歌いもした。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
三味線しゃみが無いでな。さっぱりどうも」ふと思いついた様に、「どや、みなで一丁散財に行こら。お初つぁん。お前も一緒に来ィな」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
遊客も芸者の顔を見れば三弦しゃみき歌を唄わせ、おしゃくには扇子せんすを取って立って舞わせる、むやみに多く歌舞かぶを提供させるのが好いと思っているような人は、まだまるで遊びを知らないのと同じく
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自体拙者は気に入らないので、しきりと止めてみたが、もともと強情我慢な母親おふくろいもと我儘者わがままもの、母に甘やかされて育てられ、三絃しゃみまで仕込まれて自堕落者に首尾よく成りおおせた女。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
人麿が讃岐さぬき狭岑さみね島で溺死者を見て詠んだ長歌の反歌である。今仲多度郡に属し砂弥しゃみ島と云っている。坂出さかいで町から近い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)