“しやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三味70.0%
沙彌10.0%
三味線10.0%
三絃10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三味しやみは幾挺かおもしろいを合せて、障子に響いてびるやうに聞える。急に勇しい太鼓も入つた。時々唄に交つて叫ぶやうに聞えるは、囃方はやしかたの娘の声であらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『南無阿彌陀。』——沙彌しやみが眼光り
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
沙彌しやみはなべて光りぬ。——
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
その静けさを破つて、溝川を越えて彼方の町並を流し行く三味線しやみの音がしんみりと聞こえる。秋といつても九月の末、柳は、もう大概落葉してしまつた。
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
あの二階でも此の二階でも三絃しやみ、太鼓の花々しい響か、それとも爪弾とやら、乙に気取つたたのしみの音が洩れるのです。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)