“河東”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かとう85.7%
かはひがし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのころ、パリに遊びに来ていた豊沢大掾だいじょうがこれを聞いて、河東かとう荻江おぎえのウマ味だと、うがったことをいったが、歌うという芸道もここまでくると、もう東洋も西洋もない。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
けだし元帝兵を挙げて賊をちゅうけいに入らんことを図る。時に河東かとう王誉おうよ、帝に従わず、かえって帝の子ほうを殺す。帝鮑泉ほうせんりて之を討たしめ、又おう僧弁そうべんをして代って将たらしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
河東かはひがし君が病気で欠勤の由、たゞでさへ手不足のところ——僕は自分を顧みて何だか気恥しさを覚へました。河東君が一日も早く全快して活動の日を祈りつゝ、この筆を擱きます。(三月十六日)
〔編輯余話〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)