“せたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世態47.6%
世帯33.3%
世帶14.3%
世諦4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのままという所に重きを置いて世態せたいをありのままに欠点も、弱点も、表裏ひょうりともに、一元にあらぬ二元以上にわたって実際を描き出すのであります。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さてはこの母親の言ふに言はれぬ、世帯せたい魂胆こんたんもと知らぬ人の一旦いつたんまどへど現在の内輪うちわは娘がかたよりも立優たちまさりて、くらをも建つべき銀行貯金の有るやにそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
世帶せたいじみたことをと旦那だんなどのが恐悦顏きようえつがほぬやうにしてつまおもて立出たちいでしが大空おほぞら見上みあげてほつといきときくもれるやうのおももちいとゞ雲深くもふかりぬ。
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また曰く、「この相続心は世諦せたいのゆえに有にして、真実義にはあらず」と
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)