“表裏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうり68.4%
おもてうら10.5%
うらうへ10.5%
ひやうり5.3%
へうり5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり、表裏ひょうり両道から敵を攻めるという戦法なんだよ。ところが、昨夜の事件で、愈々この二つの論理の正否を確める時が来た。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
たのしみ居たりしに或日あるひ表裏おもてうら門口かどぐちより上意々々じやうい/\とのこゑきこゆるにぞ何事やらんと道十郎はまくら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こはこの地獄の中表裏うらうへなる咎かれらを分つ二の點にいたる時かれらその吠ゆる聲によりていと明かならしむ 四三—四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
可けないことがあれば丸子でも叱らないとは限らなかつたし、百合子のことも表裏ひやうりなく言ふべきことは言つて聞かせるのに躊躇しなかつた。
二人の病人 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
一、かくのごとく申し談じ候上は、表裏へうり抜け公事くじこれあるべからざる事。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)