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『二人の病人』
ふりがな文庫
『
二人の病人
(
ふたりのびょうにん
)
』
昨夜も散歩の帰りに、好子は子供のことで少しばかり融に訴へるところがあつた。訴へるといつても、それは愚痴とか不満とかいふやうな種類のものでは決してなかつた。たゞ融の亡妻の遺した丸子と、好子自身の子の百合子とに対する彼女の平等な母性愛を基調とし …
著者
徳田秋声
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「不同調 第三巻第一号」1926(大正15)年7月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
通
(
とほ
)
表裏
(
ひやうり
)
癒
(
なほ
)
優越
(
いうえつ
)
萎縮
(
いしゆく
)
心
(
こゝろ
)
揺
(
ゆす
)
綾取
(
あやとり
)
増長
(
ぞうちやう
)
融
(
とほる
)
訴
(
うつた
)
影
(
かげ
)
尫弱
(
ひよわ
)
殻
(
から
)
少
(
すこ
)
知
(
し
)
可
(
い
)
傍
(
そば
)
遺
(
のこ
)
齎
(
もたら
)