“ひょうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
表裏92.9%
兵理7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間には諷語ふうごと云うがある。諷語は皆表裏ひょうり二面の意義を有している。先生を馬鹿の別号に用い、大将を匹夫ひっぷ渾名あだなに使うのは誰も心得ていよう。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人間の生計あるいは生活あるいは品行ひんこうにおいていわゆる表裏ひょうり(ことにいわゆるなる文字を使うことに注意をうながしたい)
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
いわば、智を基礎とする兵理ひょうりの学問と、しん神髄しんずいとする剣法の道との、勘の相違でござりましょう。——理からいえば、こう誘う者は、こう来なくてはならぬはずという軍学——。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)