“表通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもてどおり50.0%
おもてどほ25.0%
おもてどほり15.0%
おもて5.0%
おもてどお5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西の内二枚半に筆太に、書附けたる広告の見ゆる四辻よつつじへ、いなせ扮装いでたちの車夫一人、左へ曲りて鮫ヶ橋谷町の表通おもてどおり、軒並の門札かどふだを軒別にのぞきて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……去年きよねんはるごろまでは、樹蔭こかげみちで、戸田街道とだかいだう表通おもてどほりへ土地とちひとたちも勝手かつて通行つうかうしたのだけれども、いまは橋際はしぎは木戸きど出來できて、くわん構内こうないつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このさむさを無理むりして、一日いちにちはやはるらうと焦慮あせるやうな表通おもてどほり活動くわつどうを、宗助そうすけいまたばかりなので、そのはさみおとが、如何いかにもせはしないひゞきとなつてかれ鼓膜こまくつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
町火消の頭、に組の常吉を相手に、先刻から歩切ふぎれを白眼にらんでいた釘抜藤吉は、勘次のこの言葉に、こんなことを言いながら、つと盤から眼を離して何心なく表通おもての方を見遣った。
表通おもてどおりにとびだすと、そのまま見えなくなってしまったそうだ