“門札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かどふだ54.5%
もんさつ36.4%
もんふだ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、表のこの町内は、おれとこと、あと二三軒、しかも大々とした邸だ。一遍通り門札かどふだを見ても分る。いやさ、猫でも、犬でも分る。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と書いた門札もんさつが、もう眼をよせてよく見なければ読めないほど黒くなって、しかしいかめしさを失わずにかかっている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は小石川なる父の家の門札もんふだに、第四大区だいく第何小区何町何番地と所書ところがきのしてあったのを記憶している。東京府が今日の如く十五区六郡に区劃されたのは、丁度私の生れた頃のこと。