“大区”の読み方と例文
読み方割合
だいく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は小石川なる父の家の門札もんふだに、第四大区だいく第何小区何町何番地と所書ところがきのしてあったのを記憶している。東京府が今日の如く十五区六郡に区劃されたのは、丁度私の生れた頃のこと。
二月十日に渋江氏は当時の第六大区だいく六小区本所相生町あいおいちょう四丁目に僦居しゅうきょした。五百が五十八歳、保が十七歳の時である。家族は初め母子の外に水木みきがいたばかりであるが、のちには山田脩が来て同居した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)