“水木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずき60.0%
みき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう我知らず呟いた時、フト思い出したのは、此処で二三日前、偶然に行逢った中学時代の同級生水木みずきのことだった。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
長唄は六三郎、踊は水木みずき。しみったれたことや薄手うすでなことはなによりきらい、好物はかんのスジと初茸はつだけのつけ焼。
ユモレスク (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
渋江の家には抽斎の歿後に、既にいうように、未亡人五百、くが水木みき、専六、翠暫すいざん、嗣子成善しげよしと矢島氏を冒した優善やすよしとが遺っていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一行いっこうは戸主成善十二歳、母五百いお五十三歳、くが二十二歳、水木みき十六歳、専六せんろく十五歳、矢島優善やすよし三十四歳の六人と若党二人ににんとである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)