水木みき)” の例文
渋江の家には抽斎の歿後に、既にいうように、未亡人五百、くが水木みき、専六、翠暫すいざん、嗣子成善しげよしと矢島氏を冒した優善やすよしとが遺っていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一行いっこうは戸主成善十二歳、母五百いお五十三歳、くが二十二歳、水木みき十六歳、専六せんろく十五歳、矢島優善やすよし三十四歳の六人と若党二人ににんとである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この年抽斎は五十一歳、五百いおは四十歳になって、子供にはくが水木みき、専六、翠暫すいざんの四人がいた。矢島優善やすよしの事は前に言った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼保さんの姉水木みきと柏軒のぢよやすとが長歌の老松を歌ひ、幕医柴田常庵が衣を脱して「棚の達磨」を踊つた夕の事である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)