“初茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつたけ80.8%
はつだけ19.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一向人も来ないやうでしたからだんだん私たちはこはくなくなってはんのきの下のかやをがさがさわけて初茸はつたけをさがしはじめました。
二人の役人 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
その郷里の家からは、烟草屋の二階に室借をしていた独身時代にも、時々林檎りんごや柿を寄越よこしてくれたが、今年は初茸はつたけ湿地茸しめじだけを送って来た。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
長唄は六三郎、踊は水木みずき。しみったれたことや薄手うすでなことはなによりきらい、好物はかんのスジと初茸はつだけのつけ焼。
ユモレスク (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
最早初茸はつだけを箱に入れて、木の葉のついた樺色かばいろなやつや、緑青ろくしょうがかったやつなぞを近在の老婆達が売りに来る。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)