“はつたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
初茸87.5%
初蕈8.3%
初簟4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その郷里の家からは、烟草屋の二階に室借をしていた独身時代にも、時々林檎りんごや柿を寄越よこしてくれたが、今年は初茸はつたけ湿地茸しめじだけを送って来た。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
私と慶次郎とはまるで電気にかかったようにかやをわけてあるきました。そして私はすぐ初蕈はつたけの三つならんでるところ見附みつけました。
二人の役人 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
離れ/″\の松の樹が、山の端に登つた許りの朝日に、長い影を草の上に投げて、葉毎に珠を綴つた無數の露の美しさ。秋草の香が初簟はつたけの香を交へて、深くも胸の底に沁みる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)