“初蕈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつたけ50.0%
はつだけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私と慶次郎とはまるで電気にかかったやうにかやをわけてあるきました。そして私はすぐ初蕈はつたけの三つならんでる所を見附けました。
二人の役人 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
私と慶次郎とはまるで電気にかかったようにかやをわけてあるきました。そして私はすぐ初蕈はつたけの三つならんでるところ見附みつけました。
二人の役人 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
離れ/″\の松の樹が、山の端に登つた許りの朝日に、長い影を草の上に投げて、葉毎に珠を綴つた無数の露の美しさ。秋草の香が初蕈はつだけの香を交へて、深くも胸の底に沁みる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
熊笹くまざさ、柴などを分けて、私達はきのこを探し歩いたが、その日は獲物は少なかった。枯葉をかま掻除かきのけて見るとたまにあるのは紅蕈べにたけという食われないのか、腐敗した初蕈はつだけ位のものだった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)