“僦居”の読み方と例文
読み方割合
しゅうきょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三世勝三郎が鎌倉に病臥びょうがしているので、勝久は勝秀、勝きみと共に、二月二十五日に見舞いに往った。僦居しゅうきょ海光山かいこうざん長谷寺ちょうこくじの座敷である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それより一年ほど星巌は八丁堀はっちょうぼり僦居しゅうきょしていたが火災にい、遂に地を神田お玉ヶ池に相して新に家を築き、天保五年十一月某日に移り住したのである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
六月下旬の或日、めずらしく晴れた梅雨の空には、風も凉しく吹き通っていたのをさいわい、わたしは唖々子の病を東大久保西向天神にしむきてんじんの傍なるその僦居しゅうきょに問うた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)