“しゅうきょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
僦居100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし他家に仕えようという念もなく、商估しょうこわざをも好まぬので、家の菩提所ぼだいしょなる本所なかごう普賢寺ふけんじの一房に僦居しゅうきょし、日ごとにちまたでて謡を歌って銭をうた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
弘庵は弘化四年土浦の藩校を去り江戸に帰って日本橋槙町まきちょう僦居しゅうきょし翌年麹町平川町に移りまたその翌年下谷三味線堀しゃみせんぼりに転じ家塾を開いてこれを彀塾こうじゅくと称した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二月十日に渋江氏は当時の第六大区だいく六小区本所相生町あいおいちょう四丁目に僦居しゅうきょした。五百が五十八歳、保が十七歳の時である。家族は初め母子の外に水木みきがいたばかりであるが、のちには山田脩が来て同居した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)