“商估”の読み方と例文
読み方割合
しょうこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関白頼通高野参詣の頃における淀・山崎等の散所も、またこの要津に居所を定めて、往来の旅客商估しょうこに役せられて、生活していたものであろうと解せられる。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
しかし他家に仕えようという念もなく、商估しょうこわざをも好まぬので、家の菩提所ぼだいしょなる本所なかごう普賢寺ふけんじの一房に僦居しゅうきょし、日ごとにちまたでて謡を歌って銭をうた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
土着した古代人は戦闘と農耕と漁猟と商估しょうことを同一人で兼ねていた。まだ分業は起らなかった。後世の如く体質の軟化しなかった女子は男子と共にそれらの事に従った。
私の貞操観 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)