“西向天神”の読み方と例文
読み方割合
にしむきてんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東都の西郊目黒めぐろ夕日ゆうひおかというがあり、大久保おおくぼ西向天神にしむきてんじんというがある。ともに夕日の美しきを見るがために人の知る所となった。
六月下旬の或日、めずらしく晴れた梅雨の空には、風も凉しく吹き通っていたのをさいわい、わたしは唖々子の病を東大久保西向天神にしむきてんじんの傍なるその僦居しゅうきょに問うた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)