“牛天神”の読み方と例文
読み方割合
うしてんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飯田町いいだまち二合半坂にごうはんざか外濠そとぼりを越え江戸川の流を隔てて小石川牛天神うしてんじんの森を眺めさせる。
別当を玄性院げんしょういんといって、尊敬するもの多く、いつも縁日が栄える。その近くの牛天神うしてんじん金杉天神かなすぎてんじんともいって、別当は、泉松山せんしょうざん龍門寺りゅうもんじ、菅神みずから当社の御神体を彫造したまうとある。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夕暮よりも薄暗い入梅の午後牛天神うしてんじんの森蔭に紫陽花あじさい咲出さきいづる頃、または旅烏たびがらすき騒ぐ秋の夕方沢蔵稲荷たくぞういなり大榎おおえのきの止む間もなく落葉おちばする頃、私は散歩の杖を伝通院の門外なる大黒天だいこくてんきざはしに休めさせる。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)