“旅烏”の読み方と例文
読み方割合
たびがらす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さはあれ、呂昇はよき師をとり、それに一心不乱の勤勉と、天性の美音とが、いつまでも駈出かけだしの旅烏たびがらすにしておかなかった。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
浪人は一人ぽっちの旅烏たびがらすなので、祭りのおりには知らぬ顔で通り過ぎたが、その時は少年の素通りを許さなかった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
納屋の中からは大釜おおがま締框しめわくがかつぎ出され、ホック船やワク船をつとのようにおおうていたむしろが取りのけられ、旅烏たびがらすといっしょに集まって来た漁夫たちが
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)