“たびがらす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅烏64.3%
旅鴉35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
納屋の中からは大釜おおがま締框しめわくがかつぎ出され、ホック船やワク船をつとのようにおおうていたむしろが取りのけられ、旅烏たびがらすといっしょに集まって来た漁夫たちが
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
彼らは年中旅から旅、里から里へ巡り歩く旅烏たびがらすの身の上であるからか、家を持ち故郷を持つ人達よりも、かえって頼もしい心栄こころばえと侠気と義理とを持っていた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ただしその声は旅鴉たびがらすのごとく皺枯しゃがれておったので、せっかくの風采ふうさいおおいに下落したように感ぜられたから、いわゆる源ちゃんなるもののいかなる人なるかを振り向いて見るも面倒になって
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「鳥でさえも旅鴉たびがらすはいじめられる」
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)