“大榎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおえのき92.3%
おほえのき7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お勢は大榎おおえのき根方ねがたの所で立止まり、していた蝙蝠傘こうもりがさをつぼめてズイと一通り四辺あたり見亘みわたし、嫣然えんぜん一笑しながら昇の顔をのぞき込んで、唐突に
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
池の対岸の石垣いしがきの上には竹やぶがあって、その中から一本の大榎おおえのきがそびえているが、そのこずえの紅や黄を帯びた色彩がなんとも言われなく美しい。
写生紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
雜司ヶ谷の鬼子母神樣門外、大榎おほえのきの並木の蔭に竝んだ茶店は、その頃江戸の町内にもない繁昌を見せたものでした。