“病臥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びょうが85.7%
やみふ4.8%
いたつき2.4%
とこ2.4%
びようが2.4%
ふせ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病臥びょうがした父の世話をひとりで受持っていた彼女には、父のために父の死を、誰よりも祝福することのできるたちばだったかもしれない。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
前のも哥沢節の稽古に出でて初夜しょやすぐる頃四ツ谷まる横町よこちょうかどにて別れたり。さればわが病臥やみふすとは夢にも知らず、八重はふすま引明ひきあけて始めて打驚うちおどろきたるさまなり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こよひあつるる病臥いたつきなやみのもなか
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
おめえが帰られなくなってから、病臥とこについちまったんだ。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その上肋膜ろくまくを病んで以来しばしば病臥びようがを余儀なくされ、後年郷里の家君をうしなひ、つづいて実家の破産にひんするにあひ、心痛苦慮は一通りでなかつた。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
「お病臥ふせりになったきりなんだよ」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)