“しよたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世帶45.0%
所帶30.0%
世帯15.0%
所帯5.0%
書體5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淺田屋の世帶しよたいが決して樂でなかつたことと、外からは決して怨みを受ける筈のないことなどを確めただけで、四人目に手代の幸吉のところへ行つて見ました。
そして、お鳥も何だか所帶しよたいじみて來たやうなのをあざけるつもりで、冗談ににツこり笑つて、姙娠を假定して
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
こんなことでは世帯しよたいがもてないと、なかにたつて客をはゞみだしたのがむすこの桃華氏で、桃華氏が亡くなつてからは、その未亡人がこの役割を勤めてゐた。
なに、そんなところにおうらるか、と……つまらんことを——おうら居処ゐどころ居処ゐどころはなしちがう。空家あきやさがすのはわたしさがしてわたし其処そこはいるんだ。——所帯しよたいつのぢやない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
宗助そうすけ加減かげんころ見計みはからつて、丁寧ていねいれいべてもとせきふくした。主人しゆじん蒲團ふとんうへなほつた。さうして、今度こんど野路のぢそら云々うん/\といふ題句だいくやら書體しよたいやらにいてかたした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)