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所帶
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しよたい
ふりがな文庫
“
所帶
(
しよたい
)” の例文
新字:
所帯
それが
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
れば
直
(
たゞち
)
に
苦
(
くる
)
しい
所帶
(
しよたい
)
の
人
(
ひと
)
に
成
(
な
)
らねばならぬ。そこにおつぎの
心
(
こゝろ
)
は
別人
(
べつにん
)
の
如
(
ごと
)
く
異常
(
いじやう
)
に
引
(
ひ
)
き
緊
(
し
)
められるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして、お鳥も何だか
所帶
(
しよたい
)
じみて來たやうなのをあざけるつもりで、冗談ににツこり笑つて、姙娠を假定して
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
鴛鴦
(
をしどり
)
は
濃艷
(
のうえん
)
でお
睦
(
むつま
)
じい、が、
聞
(
き
)
いたばかりで、
翡翠
(
かはせみ
)
は
凄麗
(
せいれい
)
にして、
其
(
そ
)
の
所帶
(
しよたい
)
は
意氣
(
いき
)
である。
見
(
み
)
たくなつた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貧乏
(
びんばふ
)
な
所帶
(
しよたい
)
であれば
彼等
(
かれら
)
は
幾
(
いく
)
ら
少量
(
せうりやう
)
でも
不足
(
ふそく
)
をいはぬ。
然
(
しか
)
し
多少
(
たせう
)
の
財産
(
ざいさん
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
ると
彼等
(
かれら
)
が
認
(
みと
)
めて
居
(
ゐ
)
る
家
(
うち
)
でそれを
惜
(
をし
)
めば
彼等
(
かれら
)
は
不平
(
ふへい
)
を
訴
(
うつた
)
へて
止
(
や
)
まぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
まつたく、お
互
(
たがひ
)
が、
所帶
(
しよたい
)
を
持
(
も
)
つて、
女中
(
ぢよちう
)
の
此
(
これ
)
には
惱
(
なや
)
まされた、
火
(
ひ
)
の
用心
(
ようじん
)
が
惡
(
わる
)
いから、それだけはよしなよ。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
手鍋
(
てなべ
)
提
(
さ
)
ぐる
意氣
(
いき
)
に
激
(
げき
)
して、
所帶
(
しよたい
)
の
稽古
(
けいこ
)
に
白魚
(
しらうを
)
の
魥
(
めざし
)
造
(
つく
)
る
也
(
なり
)
。
然
(
しか
)
も
目
(
め
)
を
刺
(
さ
)
すがいぢらしとて、ぬきとむるは
尾
(
を
)
なるを
見
(
み
)
よ。
絲
(
いと
)
の
色
(
いろ
)
も、こぼれかゝる
袖口
(
そでくち
)
も、
繪
(
ゑ
)
の
篝火
(
かゞりび
)
に
似
(
に
)
たるかな。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
と
乳呑兒
(
ちのみご
)
と三
人
(
にん
)
の
所帶
(
しよたい
)
で
彼等
(
かれら
)
は
卯平
(
うへい
)
から
殼蕎麥
(
からそば
)
が一
斗
(
と
)
五
升
(
しよう
)
と
麥
(
むぎ
)
が一
斗
(
と
)
と、
後
(
あと
)
にも
先
(
さき
)
にもたつた
此
(
こ
)
れ
丈
(
だけ
)
が
分
(
わ
)
けられた。
正月
(
しやうぐわつ
)
の
饂飩
(
うどん
)
も
打
(
う
)
てなかつた。
有繋
(
さすが
)
にお
袋
(
ふくろ
)
は
小麥粉
(
こむぎこ
)
を
隱
(
かく
)
してお
品
(
しな
)
へ
遣
(
や
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
所帶
(
しよたい
)
の
苦勞
(
くらう
)
まで
饒舌
(
しやべ
)
りやがる、
畜生
(
ちくしやう
)
め。」
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
帶
部首:⼱
11画
“所帶”で始まる語句
所帶持
所帶染