“魥”の読み方と例文
読み方割合
めざし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ切り其のことを忘れてゐたが、今日はまた早くから、麗はしい朝日に照らされて、其の黄色い薄板が、めざしのやうに乾してある。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
手鍋てなべぐる意氣いきげきして、所帶しよたい稽古けいこ白魚しらうをめざしつくなりしかすがいぢらしとて、ぬきとむるはなるをよ。いといろも、こぼれかゝる袖口そでくちも、篝火かゞりびたるかな。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
船場の宿の座敷から眺めてゐると、梧桐あをぎりの梢の青々としてゐる庭越しに、隣りの家の物干臺が見えて、幅一寸に長さ五寸ほどの薄い板が、めざしのやうに細繩で繋いで、ドツサリ乾してあつた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)