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手鍋
ふりがな文庫
“手鍋”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
てなべ
71.4%
キャスロオル
28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てなべ
(逆引き)
今しがた、この女が、細道をすれ違った時、
蕈
(
きのこ
)
に敷いた葉を残した
笊
(
ざる
)
を片手に、
行
(
ゆ
)
く姿に、ふとその
手鍋
(
てなべ
)
提げた下界の天女の
俤
(
おもかげ
)
を認めたのである。
小春の狐
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
幾百人かのそれらの移住者の中には「どてら」に
脚絆
(
きゃはん
)
麻裏穿
(
あさうらば
)
きという風俗のものがあり、
手鍋
(
てなべ
)
を
提
(
さ
)
げたものがあり、若い労働者の細君らしい人達まで
幾人
(
いくたり
)
となくその中に混っていたことを思出した。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
手鍋(てなべ)の例文をもっと
(5作品)
見る
キャスロオル
(逆引き)
さればコン吉は、
手鍋
(
キャスロオル
)
の中で
炒
(
い
)
られる腸詰のごとく、座席の上で転げ廻りながら、ここを
先途
(
せんど
)
と蝙蝠傘に
獅噛
(
しがみ
)
ついている様子。
ノンシャラン道中記:02 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ジェルメェヌ後家の約束に
違
(
たが
)
わず、この八人の悪魔の突撃隊は、毎朝六時に眼を覚まし、真紅になってわめき立て、
手鍋
(
キャスロオル
)
をたたき、
鬣狗
(
ジャカアル
)
のように
吼
(
ほ
)
え、歯ぎしりし、当歳の赤ん坊までが
ノンシャラン道中記:01 八人の小悪魔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
手鍋(キャスロオル)の例文をもっと
(2作品)
見る
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
鍋
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭
“手鍋”のふりがなが多い著者
林不忘
泉鏡太郎
久生十蘭
島崎藤村
泉鏡花