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しよたい
ふりがな文庫
“
世帶
(
しよたい
)” の例文
新字:
世帯
其
(
その
)
時分
(
じぶん
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の
活計
(
くらし
)
は
苦
(
くる
)
しい
苛
(
つら
)
い
月
(
つき
)
ばかり
續
(
つゞ
)
いてゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
流産
(
りうざん
)
した
御米
(
およね
)
の
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めて、
是
(
これ
)
も
必竟
(
つまり
)
は
世帶
(
しよたい
)
の
苦勞
(
くらう
)
から
起
(
おこ
)
るんだと
判
(
はん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
淺田屋の
世帶
(
しよたい
)
が決して樂でなかつたことと、外からは決して怨みを受ける筈のないことなどを確めただけで、四人目に手代の幸吉のところへ行つて見ました。
銭形平次捕物控:119 白紙の恐怖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでもそれ
丈
(
だけ
)
の
收入
(
しうにふ
)
の
外
(
ほか
)
に
食料
(
しよくれう
)
の
減
(
げん
)
ずることが
貧乏
(
びんばふ
)
な
世帶
(
しよたい
)
には
非常
(
ひじやう
)
な
影響
(
えいきやう
)
なのである。それが
稻
(
いね
)
の
穗首
(
ほくび
)
の
垂
(
た
)
れる
頃
(
ころ
)
からお
品
(
しな
)
は
思案
(
しあん
)
の
首
(
くび
)
を
傾
(
かし
)
げるやうになつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
敏
(
さとし
)
われながら
呆
(
あき
)
れる
計
(
ばか
)
り、
天晴
(
あつぱ
)
れ
未來
(
みらい
)
の
文學者
(
ぶんがくしや
)
が
此樣
(
このやう
)
のことにて
如何
(
どう
)
なる
物
(
もの
)
ぞと、
叱
(
しか
)
りつける
後
(
あと
)
より
我
(
わ
)
が
心
(
こヽろ
)
ふらふらと
成
(
な
)
るに、
是非
(
ぜひ
)
もなし
是上
(
このうへ
)
はと
下宿
(
げしゆく
)
の
世帶
(
しよたい
)
一切
(
いつさい
)
たヽみて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
何
(
なに
)
しろ
何
(
なん
)
だ、そんな
世帶
(
しよたい
)
染
(
じ
)
みた
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふなアよしてくれ。
聞
(
き
)
いただけでもくさくさするよ」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
人
(
ひと
)
づてに
聞
(
き
)
いたばかりですけれども、
野
(
の
)
に、
山
(
やま
)
に、
雨
(
あめ
)
となり、
露
(
つゆ
)
となり、
雪
(
ゆき
)
や、
氷
(
こほり
)
で、もとの
水
(
みづ
)
へ
返
(
かへ
)
つた
果
(
はて
)
は、
妓夫上
(
ぎふあが
)
りと
世帶
(
しよたい
)
を
持
(
も
)
つて、
土手
(
どて
)
で、おでん
屋
(
や
)
をしてゐたのが
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
して何になりとも
有付
(
ありつか
)
せんと思へども新藤夫婦とも此程病氣
付
(
つき
)
永々
(
なが/\
)
煩
(
わづら
)
ひしが六十日程立て
漸々
(
やう/\
)
快氣
(
こゝろよく
)
なりしかば新藤に向ひ偖御前樣方は
何迄
(
いつまで
)
も
只々
(
たゞ/\
)
安閑
(
あんかん
)
としては
居
(
ゐ
)
られまじ殊に此程の御病氣にて
預
(
あづか
)
りの金も多分御遣ひ成れしかば
先
(
まづ
)
何道
(
どのみち
)
なりと
世帶
(
しよたい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
新
(
あた
)
らしく
世帶
(
しよたい
)
を
有
(
も
)
つて、
新
(
あた
)
らしい
仕事
(
しごと
)
を
始
(
はじ
)
める
人
(
ひと
)
に、あり
勝
(
が
)
ちな
急忙
(
せは
)
しなさと、
自分達
(
じぶんたち
)
を
包
(
つゝ
)
む
大都
(
たいと
)
の
空氣
(
くうき
)
の、
日夜
(
にちや
)
劇
(
はげ
)
しく
震盪
(
しんたう
)
する
刺戟
(
しげき
)
とに
驅
(
か
)
られて、
何事
(
なにごと
)
をも
凝
(
じつ
)
と
考
(
かんが
)
へる
閑
(
ひま
)
もなく
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
世帶
(
しよたい
)
を持つほどの工面がつきませんよ、——それに、一方ではハチ切れるほど學のある先生が、大金を出して若い妾を買つた上、長年連れ添ふ女房と、同じ屋根の下にのさ張らせて置くといふのを
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
そ
)
の
内
(
うち
)
に
彼
(
かれ
)
は
娶
(
よめ
)
をとつて
小
(
ちひ
)
さな
世帶
(
しよたい
)
を
持
(
も
)
つて
稼
(
かせ
)
ぐことになつた。
娶
(
よめ
)
は
間
(
ま
)
もなく
懷姙
(
くわいにん
)
したが
胎兒
(
たいじ
)
は
死
(
し
)
んでさうして
腐敗
(
ふはい
)
して
出
(
で
)
た。
自分
(
じぶん
)
も
他人
(
ひと
)
も
瘡
(
かさ
)
ツ
子
(
こ
)
だといつた。二三
人
(
にん
)
生
(
うま
)
れたがどれも
發育
(
はついく
)
しなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
工面
(
くめん
)
の
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
は、
女房
(
にようばう
)
も
一
(
ひと
)
ツ
世帶
(
しよたい
)
でお
互
(
たがひ
)
である。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
帶
部首:⼱
11画
“世帶”で始まる語句
世帶染
世帶崩
世帶話
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