“有付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ありつ62.5%
ありつき12.5%
ありつく12.5%
ありつか12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の子供の煩さかったことは、葡萄棚に近く窓のある食堂で岸本等が楽しい夕飯に有付ありついた時にも石垣の外から覗きに来るものがあるくらいであった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あはせ何時まで斯して居るとも段々だん/\路用ろようつきる而已にて江戸の樣子は知れざるゆゑ奉公するにも何所どこへ頼んでよろしきや勝手もわからずいつその事に何ぞ小商ひにてもはじめて見樣みやうかと明暮あけくれ身の有付ありつき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見て思ひも寄ず十兩に有付ありつく事と兩手をくんで樣々と思案しあんをしやゝしばらく有て思出しけん申樣澤の井殿の宿やどの村名は私しのおとうとの名の字を上へ付候樣におぼえ申候と云に其方のおとうとの名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して何になりとも有付ありつかせんと思へども新藤夫婦とも此程病氣つき永々なが/\わづらひしが六十日程立て漸々やう/\快氣こゝろよくなりしかば新藤に向ひ偖御前樣方は何迄いつまで只々たゞ/\安閑あんかんとしてはられまじ殊に此程の御病氣にてあづかりの金も多分御遣ひ成れしかばまづ何道どのみちなりと世帶しよたい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)