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有付
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ありつ
ふりがな文庫
“
有付
(
ありつ
)” の例文
土地の子供の煩さかったことは、葡萄棚に近く窓のある食堂で岸本等が楽しい夕飯に
有付
(
ありつ
)
いた時にも石垣の外から覗きに来るものがあるくらいであった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
オマンマに
有付
(
ありつ
)
くか、付かないかの境い目だ。行くところまで行ってみろ。こっちで気を付けて用心をしていたら、万一の場合でも
怪我
(
けが
)
ぐらいで済むだろう。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
御自分の父を打って松江表を立ち退き、その後諸国にて身上を稼ぎ申したが、人を殺した
報
(
むく
)
いは
覿面
(
てきめん
)
じゃ。いずこにても
有付
(
ありつ
)
く
方
(
かた
)
なく、是非なく出家いたしたのじゃ。
仇討三態
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
空氣が
濁
(
にご
)
ツてゐるばかりなら
可
(
い
)
いが、其の空氣を吸ツて
活
(
い
)
きてゐる人間は
皆
(
みな
)
濁
(
にご
)
ツてゐる………何しろ二百
萬
(
まん
)
からの人間が、
狭
(
せま
)
い
天地
(
てんち
)
に、パンに
有付
(
ありつ
)
かうと思ツて
盰々
(
きよと/\
)
してゐるんだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
作り高は村内の者に都合よく分け持たせ、
後々
(
のちのち
)
再び
有付
(
ありつ
)
かせ
候様
(
そうろうよう
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“有”で始まる語句
有
有難
有無
有様
有之
有頂天
有耶無耶
有明
有名
有体