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快氣
読み方 | 割合 |
こゝろよく | 50.0% |
くわいき | 50.0% |
致させしに
胸先より
小腹の邊りへ一二
鍼打や
否や立所に全快致しけり勇右衞門は
持病ゆゑ
寒暖に付て
發る時は急に
治まらぬ症なるに城富の
鍼治にて早速
快氣なりける故大いに喜び紙に
包て金二百疋を
して何になりとも
有付せんと思へども新藤夫婦とも此程病氣
付永々煩ひしが六十日程立て
漸々快氣なりしかば新藤に向ひ偖御前樣方は
何迄も
只々安閑としては
居られまじ殊に此程の御病氣にて
預りの金も多分御遣ひ成れしかば
先何道なりと
世帶を
騙り
徳と彌々
喜悦居たりける然るに養父五兵衞は
例の
吝嗇者なれば病中にも
店の事
而已心配
爲して居たりしが
此程追々快氣に
隨ひ
店の
惣勘定をなさんとの事に久八千太郎は人知らぬ胸を