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こゝろよく
語句 | 割合 |
快氣 | 25.0% |
心快 | 25.0% |
快 | 25.0% |
快方 | 25.0% |
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致させしに
胸先より
小腹の邊りへ一二
鍼打や
否や立所に全快致しけり勇右衞門は
持病ゆゑ
寒暖に付て
發る時は急に
治まらぬ症なるに城富の
鍼治にて早速
快氣なりける故大いに喜び紙に
包て金二百疋を
して何になりとも
有付せんと思へども新藤夫婦とも此程病氣
付永々煩ひしが六十日程立て
漸々快氣なりしかば新藤に向ひ偖御前樣方は
何迄も
只々安閑としては
居られまじ殊に此程の御病氣にて
預りの金も多分御遣ひ成れしかば
先何道なりと
世帶を
心快請合けるにぞ半四郎は大いに悦び夫は千萬忝けなし夫にて
先安心致したり
併ながら此金は兎も角も貴樣が
預り
置て
下されよと金子二十兩を
押し
返して渡し
厚く夫婦の身の上を
御酒をめし
上つたからとて
快くお
醉ひになるのではなく、いつも
蒼ざめた
顏を
遊ばして、
何時も
額際に
青い
筋が
顯はれて
居りました。
立しより是迄に
過半遣ひ
捨し上此處にて斯一年餘りの病氣に
藥代は元より
旅籠其の外の物入りに
大概遣ひ失し今は
貯はへも
殘り少なになりければ
斯ては當所に長く
逗留も成難し然ばとて
夫の病氣今少し
快方ならねば出立も成まじとお花は一人心を