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何迄
読み方 | 割合 |
いつまで | 50.0% |
なにまで | 50.0% |
殘し置其中金二百兩は下女下男五人へ旦那の
紀念なれば
何迄も御恩を忘れず
御回向申せと云ひ聞せて
配分しければ皆々
涙ながらに
押戴き
散々にこそ出行けれ夫より先に忠八は喜内の死骸を
して何になりとも
有付せんと思へども新藤夫婦とも此程病氣
付永々煩ひしが六十日程立て
漸々快氣なりしかば新藤に向ひ偖御前樣方は
何迄も
只々安閑としては
居られまじ殊に此程の御病氣にて
預りの金も多分御遣ひ成れしかば
先何道なりと
世帶を
立直す
樣に相
談して
見給へと
深切の
言葉に庄三郎大に喜び何から
何迄段々の
御世話忝けなく是に
過たる事はなし然れ
共我々方へ
參る
養子の
有可や
能々御聞糺下さるゝ
樣偏に
御頼申なりと云けるにぞ
然ば先方へ申
聞べき
間御家内へも
此段能々御相談成るべし我等方は
明日聢と
致たる
返事を