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御頼
あの老人程
舵の取り
難い人はないから貴所が
其所を巧にやってくれるなら
此方は又井下伯に頼んで十分の手順をする、何卒か宜しく
御頼します。
御礼
御序に
御頼申候。
猶あなたよりも御祝之品に預り痛み入候。いづれ
是より御礼
可申上候。扇子
丈あり
合を
呈候。御入手
可被下候。御出張之先之事、御案も候半。
色々入り込んだ訳もあろうがさりとては
強面御頼み、縛った
奴を
打てとでも
云うのならば
痩腕に豆
計の
力瘤も出しましょうが、いとしゅうていとしゅうて
大切に致せよと
云捨て奧へ行んと爲るを吉三郎最早
堪兼利兵衞が
裾を
捕へ何故
然樣の事を申され候や此身になりても
御無心に參りしには非ず
貴殿には我が父より
御頼み申せしことを忘れ給ひしやと
詞を