“御頼申”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おたのもう60.0%
おたのまう20.0%
おたのまを20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こりゃ驚いた。尺二ですぜ。しっかり御頼申おたのもうしますぜ」と大尉は新規な的の方を見て矢をつがった。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今日は音さんまで御頼申おたのまうして、斯うして塵埃ほこりだらけに成つてかまけて居るのに、それがお前の目には見えねえかよ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
四方あたりを見廻はしながら森厳かう/″\しき玄関前にさしかゝり、御頼申おたのまをすと二三度いへば鼠衣の青黛頭せいたいあたま、可愛らしき小坊主の、おゝと答へて障子引き開けしが、応接に慣れたるものの眼ばやく人を見て
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)