“鍼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はり96.2%
はあり3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜半に燈下に坐して、んで仮寝うたたねをしていると、恍惚のうちに白衣の女があらわれて、はりでそのひたいを刺すと見て、おどろき醒めた。
「女はもとはりの名人の圍はれ者だと言つたが、人の身體の鍼壺はりつぼは六百五十七穴、そのうち命取りの禁斷の鍼が一ヶ所あるといふことだ」
有るには有る。あの延髄えんずいを刺したはりだ。調べてみると指紋はあった。しかし細いはりの上にのったはばのない指紋なんて何になるのだ。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
或日の夕ぐれ、いつもの如く夢ごゝろになりてゐたるが、ふと思ひ付きて、はりもて穿うがちたる紙片を目にあて、太陽を覗きはじめつ。
かれが、つかれるとよくはりをさせたり体を揉ませている杉山検校すぎやまけんぎょうのことで、紀の国屋文左衛門と吉保とのあいだを紹介したものも検校であるといわれている。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——「按摩あんまあ……はありツ」とたちまみつきさうに、霜夜しもよ横寺よこでらとほりでわめく。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)