“鍼治”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんじ66.7%
しんぢ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忠「京の鴨川かもがわから来た人で、只今早稲田に居ります、早稲田の高田の馬場の下辺りで施しに針を打ちます、鍼治しんじの名人で、一本の針でいざりの腰が立ったり内障そこひの目が開きます」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此方こっちでも止しましょう、憚りながら零落しても岩村玄石だ、先年売込んだ名前があるから秘術鍼治しんじの看板をけさいすれば、五両や十両の金は瞬間またゝくまいって来るのは知れているが
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誠に奇妙なる鍼醫師はりいし是あり私し儀も至つて癪持しやくもちにて難儀仕つりし處不※ふとかれ鍼治しんぢにて全快いたし其後暫時しばらくおこり申さず實に上手なる由申述ける故越前守殿此由このよし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
致させしに胸先むねさきより小腹せうふくの邊りへ一二しんうついなや立所に全快致しけり勇右衞門は持病ぢびやうゆゑ寒暖かんだんに付ておこる時は急にをさまらぬ症なるに城富の鍼治しんぢにて早速快氣こゝろよくなりける故大いに喜び紙につゝみて金二百疋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)