“遅鈍”のいろいろな読み方と例文
旧字:遲鈍
読み方割合
ちどん58.3%
ぐずぐず8.3%
のそ8.3%
のろ8.3%
まずき8.3%
まづき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静かであるだけ、いかにも鈍い、薄暗い。ああ、恋の満足家庭の幸福というものは、かくまで人間を遅鈍ちどんにするものだろうか。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然し、それが旦那様の御人おひといいという証拠で、御天性おうまれつき普通なみの人とは違ったところでしょう。一体、寒い国の殿方には遅鈍ぐずぐずした無精な癖があるものですけれど、旦那様にはそれがありません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あいつは、遅鈍のそついているようだがそりゃ狡猾こうかつで、おまけに残忍ときてるんだから始末がわるいよ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
福太郎は元来何につけても頭の働きが遅鈍のろい割に、妙に小手先の器用な性質で、その中でも大工道具イジリが三度の飯よりも好きであった。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あわてて火鉢の前にしょうずる機転の遅鈍まずきも、正直ばかりで世態知悉のみこまぬ姿なるべし。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
周章て火鉢の前に請ずる機転の遅鈍まづきも、正直ばかりで世態知悉のみこまぬ姿なるべし。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)