“遅速”のいろいろな読み方と例文
旧字:遲速
読み方割合
ちそく80.0%
おそはや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつ、筆算は一人の手にかない、十露盤は二人を要す。算の遅速ちそくは同様なるも、一人の手間てまだけははぶくべし。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これ等の梅の咲く遅速ちそくは、こゝでは樹の種類のせいではなく、単に陽当りの関係かららしくあります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
また「遅速おそはやをこそ待ため向つの椎の小枝こやでの逢ひはたげはじ」(巻十四・三四九三)と或本の歌、「椎の小枝さえだの時は過ぐとも」のしい思比シヒ四比シヒと書いているから、ならではあるまい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)