“ちそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遲速38.5%
知足30.8%
遅速30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僅かばかりの遲速ちそくを言へば、養ひ娘のお冬が一番早くて、妾のお小夜がそれに續き、内儀のお絹が一寸紙入が見えなかつたとやらで、ほんの少し遲れてもとの部屋に歸つたのです。
東の坊に中の坊に梅の坊に西の坊に北の坊に知足ちそく坊の六坊の中で、西、北、知足の三坊は疾くに廢絶して、其の跡は竹藪になつてゐるが、東、中、梅の三坊だけが上地じやうちの時まで殘つて
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
これ等の梅の咲く遅速ちそくは、こゝでは樹の種類のせいではなく、単に陽当りの関係かららしくあります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)