“知足”の読み方と例文
読み方割合
ちそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小島成斎名は知足ちそくあざな子節しせつ、初め静斎と号した。通称は五一である。棭斎の門下で善書を以て聞えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
東の坊に中の坊に梅の坊に西の坊に北の坊に知足ちそく坊の六坊の中で、西、北、知足の三坊は疾くに廢絶して、其の跡は竹藪になつてゐるが、東、中、梅の三坊だけが上地じやうちの時まで殘つて
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
小慾にあり知足ちそくにあるのさ。なるほど、今は生活くらしにくい浮世だ。戦い取ろう、しぼり取ろうと、誰も彼も逆上してあせっている。だから私は云うのだよ、慾を少なくして、足るを知れと。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)